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Gmailクライアント側暗号化で既存の暗号化メールを安全に移行可能に

Gmailのクライアント側暗号化(CSE)機能がまた一つ進化し、他のメールサービス(例えばMicrosoft 365、Microsoft Exchange、Virtuなど)からS/MIME形式で暗号化されたメールをGmailへ移行できるようになりました。

Microsoft や Virtu からのメール移行に新機能

従来、異なるメールサービス間で暗号化されたメールを安全に移行するのは非常に手間がかかる作業でしたが、この新たなアップデートにより、Microsoft 365やExchangeのようなサービス、さらにはVirtruのクライアントで暗号化されたメールもGmailのCSEを介して簡単に移行することが可能となります。

GmailのCSE移行ユーティリティは、Windows、Mac、Linux上で利用可能で、PSTおよびMboxファイル形式をサポートしているため、組織内の管理者は大量のプレーンテキストメールアーカイブを効率的にS/MIMEメッセージとしてGmailにインポートできます。

セキュリティを維持しながらのスムーズな移行

移行プロセスでは、Microsoftサービスで利用されているのと同じ証明書をGmail APIとGmail CSEに設定する必要があります。

設定後、メールメッセージの移行が行われると、暗号化が解除されることなく、Gmail内で安全に利用できるようになります。

対象ユーザーと利用可能時期

この機能は、Google Workspace Enterprise Plus、Education Standard、Education Plusの顧客に利用可能で、WebおよびAndroid版はすでに利用開始されており、iOS版については2024年3月21日から機能が見えるようになります。

Gmailのクライアント側暗号化を用いたメール移行方法については、Google Workspaceのヘルプセンターに詳しい情報がありますので、是非チェックしてください。

安全性を保ちつつ、異なるメールサービス間でスムーズな移行を実現するこの機能により、組織のデータ移行がより柔軟かつ効率的になることでしょう。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。