Google Driveにスパム保護機能が追加されます。不要なファイルがスパムフォルダに移動すると、自動的にアンサブスクリプションされ、コメントや共有、通知が全て停止されます。
また、30日以上スパムフォルダにあるファイルは完全に削除されるため、スパムメールと同じようにスマートに管理できるようになりました。この記事では、Google Workspace Updatesで公開された機能の詳細をご紹介します。
更新内容
Google Driveのスパム防止機能の強化が公開されました。不要なファイルにスパムや虐待的なコンテンツが含まれている場合、これらは専用のスパムフォルダに追いやられます。
受信者は、スパムフォルダに未承認ファイルが移動された場合、コメントや共有、モバイルプッシュ通知が停止され、不要なファイルがドライブ内で見つからなくなります。
Gmailでのスパムフォルダと同様に、自動分類子がDriveに強く不要であると判断されたファイルをスパムフォルダにリダイレクトするようになりました。
Drive、Docs、Sheets、Slides、Sites、およびFormsファイルのスパムフォルダへの手動の移動も可能で、ファイルがスパムフォルダに30日以上滞在すると、永久に削除されます。
この機能は、Google Driveのセキュリティを向上させ、潜在的に有害なコンテンツを抑制するための新しい方法をユーザーに提供することで、安全かつストレスフリーな運用を可能にします。
この機能の利用には、管理者の制御機能はありません。ユーザーは、「報告する」を選択するか、ファイルをナビゲーションメニューの左側のスパムフォルダにドラッグすることでフォルダをスパムに移動できます。
Rolloutは、Scheduled ReleaseドメインとRapid Releaseドメイン用に、2023年5月24日から拡大配信されます。
利用可能なすべてのGoogle Workspace顧客、レガシーのG Suite BasicおよびBusiness顧客、個人のGoogleアカウントのユーザーが利用できます。
利用シーン
この機能は、Google Driveをより安全かつ効率的に使うために役立ちます。例えば、個人情報を含む添付ファイルが送信されてきた場合、必要な情報を抜き取って「報告」ボタンをクリックするだけで、このようなファイルをすぐにスパムフォルダに移動できます。
また、共有ファイルの中にスパムや有害なコンテンツが含まれているとき、スパムフォルダにファイルを移動することで、コメントや共有、モバイルプッシュ通知を受信することなく、ファイルを管理することができます。
この機能は、ユーザーにより多くのコントロールを与えることで、有害なファイルをブロックしながら、ユーザーに影響を与えることなく、コンテンツを管理できるようにします。
リリース日
5月24日よりGoogle Workspaceのすべてのエディション、およびG Suite BasicとBusinessのレガシーカスタマーに利用可能になります。
Rollout paceはRapid ReleaseとScheduled Releaseドメインで、機能が表示されるまで15日以上かかる可能性があります。
まとめ
Google Driveにスパムフォルダが追加されることで、ユーザーは安全で、邪魔されることなく作業ができるようになる。自動分類機能や手動でもスパムを移動することができるため、有害なファイルをブロックしながら、コンテンツの制御をより強化することができる。
Google Workspaceのセキュリティレベル向上が期待できる。
ソース記事:Enhancing spam protection in Google Drive