Google Workspaceは、管理者がセキュリティをさらに強化できる新機能を発表しました。context-aware access(状況認識アクセス)を使用することにより、AndroidおよびiOSデバイスが「compromised(侵害された)」とみなされた場合に、Google Workspaceのデータへのアクセスを自動でブロックする機能が追加されます。
たとえば、デバイスがジェイルブレイクされていたり、セキュリティコントロールをバイパスしたり、制限された設定を無許可で変更するなどの異常が検知された場合、アクセスを遮断できるようになるのです。
したがって、セキュリティに敏感な企業や機関は、この機能を活用することによって、潜在的なセキュリティリスクからデータを守る一層の対策を講じられるようになります。
compromised(侵害された)デバイスのアクセスを防ぐ新しいルールの設定や、ダッシュボードでのcompromised device events(侵害されたデバイスのイベント)レポートの確認方法については、Google Workspaceのヘルプセンターでさらに詳しく確認できます。
この機能の提供は、すでにAndroidとiOSの両方で開始されており、リメディエーションメッセージはAndroidではすぐに、iOSでは2024年5月9日から利用可能になる予定です。
この機能は、Google WorkspaceのEnterprise Standard/Plus、Education Standard/Plus、Frontline Standard、Enterprise Essentials Plus および Cloud Identity Premium を利用している方々が対象です。
これにより、BYOD(Bring Your Own Device:個人所有デバイスの業務利用)を実施している企業や、フィールドワークが多い業務で使われるデバイスからの不正アクセスを未然に防ぐことが可能になり、組織全体の情報セキュリティを一層強固なものにすることが期待されます。
詳細はGoogle Workspaceの管轄者向けのヘルプや開発者向けドキュメンテーションを参照してください。