Google WorkspaceのBusiness Starterに、新たなストレージモデルが追加され、より柔軟な管理が可能となりました。その他、ユーザー間でのファイル共有が可能な共有ドライブも導入され、今回はこのアップデートについて詳しく解説します。
更新内容
Google WorkspaceのBusiness Starterにおいて、ストレージモデルが変更になることが発表されました。パーユーザーストレージからプールドストレージに変更され、全てのストレージが組織間で共有されるため、管理が簡素化されます。
プールドストレージでは、管理者は組織全体でのストレージ使用状況を監視できるようになりました。新規Business Starterユーザーにはプールドストレージが適用され、既存のユーザーも順次移行する予定です。
また、プールドストレージによって、組織はShared Drivesにアクセスできるようになり、ユーザーはShared Drivesを作成して、メンバー、ファイル、フォルダーを追加できます。
但し、Shared Drives for Business Starterには、管理者レベルやセキュリティコントロールなどの一部機能が含まれていないことに注意してください。
利用シーン
利用シーン
Google Workspace Business Starterのアップデートにより、導入する企業・組織はストレージ管理が簡素化され、チームでの協業が容易になります。
以下は、利用シーンの具体例についてです。
1. 大規模な組織内でのファイル共有
従来のユーザーごとのストレージでは、大量のファイルを保持する組織にとっては個々のユーザーのストレージを管理することが困難になることがありました。
しかし、今回のアップデートにより、ストレージを共有するため、大規模な組織でもストレージ管理がより簡単になります。また、共有ドライブの導入により、チーム全員でファイルを共有・管理することができます。
2. 長期保管が必要なデータの管理
共有ドライブでは、ユーザーが加入していたチームに所属する限り、容易にアクセスが可能であり、責任あるメンバーによって管理されています。このため、長期的な保存が必要なデータを保管する際に便利です。
また、ユーザーが退職する場合でも、共有ドライブ上のデータを簡単に引き継ぐことができます。
3. リモートワークでのチーム協業
企業や組織にとっては、リモートワークが当たり前となった現在、チーム協業が非常に重要になっています。共有ドライブを導入することにより、いつでもどこでもコラボレーションが可能になり、チーム内のコミュニケーション効率が向上します。
以上のような利用シーンにおいては、Google Workspace Business Starterのアップデートにより、ストレージ管理が簡素化され、チームでの協業がより簡単になります。
また、共有ドライブの特徴についても詳しく解説しました。
リリース日
リリース日:
2023年5月15日以降、新規にBusiness Starterを利用するお客様は、pooled storageがデフォルトで提供されます。その後、既存のBusiness Starterお客様に対しても、2023年5月22日以降順次pooled storageに移行されます。
すべての既存Business Starterお客様がpooled storageを利用できるようになった後、shared drivesが利用可能になります。
この更新内容は、Google Workspace Business Starterエディションを利用するお客様に影響します。ただし、resold customersはリセラーに問い合わせて、追加のpooled storageの購入やエディションのアップグレードが必要です。
まとめ
Google Workspace Business Starterのユーザーは、共有ストレージへの移行が進んでいます。ユーザーは、チームのファイルをストレージに保存し、検索、アクセスすることができます。
ファイルは常にアクセス可能であり、共同作業も簡単に行えます。このアップデートは、組織全体でストレージを共有し、より柔軟に管理することができます。
ソース記事:Bringing pooled storage and shared drives to Business Starter