ドメイン名は「一度決めたら変えれない」という事は、ドメイン名を慎重に決めるべき理由とはでもお伝えしました。
それでは、ドメイン名はどのようにして決めたら良いのでしょうか?
今回はドメイン名の決め方のコツについてご紹介したいと思います。
こんなドメインにするんじゃなかった・・・・という事がないよう、じっくり考えて決めましょう。
ドメイン名のおさらい
はじめに、ドメイン名の成り立ちについて、おさらいしておきましょう。
例えば、YAHOOのトップページのドメイン「www.yahoo.co.jp」以下のように分解できます。
www ← 後から自由にいくつでも作れる。
yahoo ← 今回決める部分。一度決めると変えれない。
co.jp ← 今回決める部分。comやnetなど、ドメインの用途によって自由に選べる。一度決めると変えれない。
今回「ドメインを決める」という事は、この「yahoo.co.jp」という部分を決めます。この部分がドメイン名と呼ばれ、一度決めると変更できません。
因みに「www.yahoo.co.jp」は「サブドメイン」と呼ばれ、「www2.yahoo.co.jp」や「calendar.yahoo.co.jp」など、後から自分で自由にいくつでも作ることができます。
ドメイン名のルール
ドメイン名には最低限以下のルールがあります。
・すでに登録されているドメインは取得できない。
・利用できる文字列は「a〜zの半角アルファベット」「0〜9の半角数字」「ハイフン記号」のみ。
・最初と最後に「ハイフン」は利用できない。
ドメイン名の決め方
それでは早速ドメイン名の決め方について、ご紹介したいと思います。
※本記事は個人的に参考にしている内容です。ドメイン名の決め方に上記ルール以外に「こうでなければいけない」というルールはありません。
ドメイン名は短い方が良い
ドメインは、サイト上や、TwitterやFacebookなどのSNS、メールの署名など、さまざまな場所に露出して伝搬していきます。Web上に表示されているドメイン(URL)リンクは、ワンクリックでアクセスできるのでドメインが長くても問題ありません。
しかし、ドメインは名刺や書籍といった紙媒体にも露出します。通常はそのドメインをキーボードで打ち込む必要があります。特にスマホや携帯電話でURLを入力するのは結構面倒なので、せっかく興味があるユーザーでも「ドメイン長いからやっぱいいや」と諦めてしまうかもしれません。
ドメインはなるべく短い文字列、3〜8文字程度がベストでしょう。
発声しやすい文字列が良い
発声しやすいという事も重要です。音声で誤解なく伝わるという意味もありますが、なにより、声に出せるので「覚えてもらいやすい」という側面の方が大きいです。
多くの場合が日本人向けのサイトだと思いますので、ローマ字読みできるものか、英単語でもなるべく一般的な単語を使用したほうがよいでしょう。
たとえば「kakaku.com」というドメインは秀逸です。短くて発声しやすく覚えやすい、しかもドメイン名がサイト名そのまま、と三拍子揃っています。
サイトを連想できる文字列が良い
短くて覚えやすいドメインでも、そのサイトやサービスと全く関係のない文字列では覚えにくいので、できればサイト名やサービス名と同じものがよいです。
しかし、短くて意味のある文字列のドメインは、すでに取得されているケースが多いので、少し工夫が必要です。
ここでいう工夫というのは、「短縮」「連想」という方法です。
例えば、キャンピングカーに関連するドメインを取得しようとした場合、campingcar や camping-car をすぐに思いつきます。
しかし、これでは少し長く、すでに取得されている場合がほとんどなので、ちょっと工夫してみましょう。
まずは「短縮」するとこんな感じでしょうか。
・campcar
・camp-car
次に、「連想」はどうでしょうか。「キャンプ」「カー(車)」で連想するものを考えてみます。
Google翻訳を使えば、日本語から英語への翻訳、またその類義語も表示されるので色々とヒントになります。
「キャンプ」は、「旅」「トラベル」「トリップ」「ジャーニー」といった感じでしょうか。
「カー」は、「くるま」「しゃ」「オートモービル」「ビークル」という感じですね。
これらの単語を組み合わせてみると、
・tabicar(旅カー)
・tabisha(旅車)
・tripcar(トリップカー)
・tabikuru(たびくる)※旅+ビークルを繋げた造語。
いかがでしょうか。
こんな感じで、ちょっとした言葉遊びのようにドメインを決めても良いかもしれません。
個人的には、ちょっとした遊び心やヒネリが効いたドメインの方が、インパクトもあり覚えられやすいと感じています。
ドメインの種類の決め方
ドメインの種類は、トップレベルドメインと呼ばれ「.com」や「.net」「.jp」など様々な種類があります。
トップレベルドメインは大きく「用途」と「地域」によって分類されます。
代表的な「用途別」のトップレベルドメインをご紹介しましょう。
.com・・・もっとも有名なトップレベルドメインですね。用途は「商業組織用」とされていますが、だれでも自由に登録できます。費用も年1500円程度と安めです。
.net・・・こちらは「ネットワーク用」とされているドメインです。.comより安いです。
.biz・・・「ビジネス用」とされているドメインです。
.info・・・「制限無し」とされているドメインです。
用途別に分けられてはいますが、実際は特に用途に関係なく登録されているのが現状です。
「.com」や「.biz」はビジネス色が強い印象で、「.net」や「.info」は汎用的に利用されている印象です。
迷った場合は、字面や発音のバランスで決めてしまっても良いでしょう。
「地域別」のドメインは「.jp」や「.co.jp」などが国内では一般的です。登録には住所や法人の登記が必要なので準備が必要です。
日本語ドメインってどうなの?
最近では、日本語名のドメインもチラホラ見かけますが、日本語そのままではメールアドレスには利用できなかったりとデメリットもあります。
また、日本語ドメインは「SEO的に有利」という意見もありますが、確証されているわけでも無いため、個人的には日本語ドメインはおすすめしていません。
結局なんでもよい?
ここまで、書いておきながら何ですが、、、ドメインは慎重に決めるべきですが、あまり考えすぎる必要はありません。
コンテンツメインの情報サイトであれば、どんなドメインであっても、そのサイトの致命傷となるような事は起きないでしょう。ただ、サービスや製品のブランディングを目的としたサイトであれば、どのドメイン自体にもブランドとして注目されるため、慎重に決める必要はありそうです。
いずれにしても、重要なのは「後悔しないドメイン」つまり、「あなたが気に入ったドメイン」であること。これが大前提だと感じています。