こんにちは。
今回はGoogle Workspaceの新しいログイン方式「パスキー」を実際に使ってみましたので、利用方法や使ってみた感想などをご紹介いたします!
「パスキー」とは、Google Workspaceの新しいログイン方法のひとつです。パスワードを使用しないため、ログインにかかる時間がパスワードに比べて2倍早く、4倍ログインに失敗しないそうです。
いったんどんなログイン方法なのでしょうか?それではどうぞ。
パスキーを利用可能にする(管理者側)
デフォルトではパスキーは利用できない設定になっていますので、まずは利用可能に変更しましょう。
管理コンソール(https://admin.google.com/)にアクセスし、メニューから、セキュリティ > パスワードレス > Allow users to skip passwords at sign-in by using passkeys (パスキーを使ってパスワードをスキップさせる)をチェックし、保存ボタンを押します。
これでユーザーがパスキーを使ってログインできるようになりました。
パスキーを作成する(ユーザー側)
ここからは、ユーザー側の操作です。まずは自分のパスキーを作成します。パスキーを作成するには、Google Workspaceにログインした状態で以下のアドレスにアクセスします。
以下のページが表示されますので「パスキーを作成する」を押します。
パスキーは、パスワードの代わりに「デバイスの認証機能」を使ってログインする機能です。
Windows PCであればWindows Hello(PINや顔認証)、スマホであれば指紋認証や顔認証などを利用します。
そのため、パスキーはGoogle Workspaceにログインするデバイスごとに作成する必要があります。
今回は、WindowsのPINを使ってパスキーを作成してみましょう。「次へ」を押します。
WindowsのPINを入力する画面が表示されますので、現在のWindowsログインに使用しているPINを入力します。
パスキーが作成されました!とても簡単ですね。
作成したパスキーは、Googleアカウント(https://myaccount.google.com/)の、セキュリティ > パスキー で管理できます。新たなパスキーを作成するものここからです。
パスキーを使ってログインしてみよう!
それでは早速、パスキーを使ってログインしてみましょう。いったんGoogleからログアウトして、再度Googleにアクセスしてみます。
Googleにログインしようとすると、いつもと違うログイン画面が表示されました。パスキーを使ってログインする前画面ですので「続行」を押します。
WindowsのPIN入力画面が表示されますので、WindowsのログインしているPINを入力します。ここではWindowsのPINですが、パスキーに登録した認証画面が表示されることになります。
なんとPINを入力しただけでGoogleにログインできました!これは楽です!
私はPINを4桁の数字にしているので、通常のパスワードに比べてはるかに簡単にログインできました。
また、同じ手順でスマホでも指紋認証でパスキーを作成・ログインすることもできました!
パスキーを使ってみて
Google Workspaceのパスキーを使ってみた結果、以下のようなメリットを実感しました。
- パスワードを覚える必要がなく、PINやデバイスの生体認証機能を用いるだけでログインできる。これは、一般的なパスワードよりも入力が容易で時間短縮につながると感じた。
- パスキーを使うことで、パスワード忘れや入力のミス無く、スムーズにアクセスできる。
- 組織の管理者がGoogle Workspaceのセキュリティ設定からパスキーを簡単に管理できます。
ただ、パスキーは現在オープンベータ版なので、バグや機能改善のため変更される可能性があります。そのため、全社導入は正式版リリースまで待ったほうがよさそうです。また、これは新たなログイン方法であり、管理者が適切に設定やレクチャーを行う必要があります。
とはいえ、パスキーが提供する利便性と速さは、ビジネス環境において時間と労力を節約するための魅力的な選択肢になると感じました。
今後もGoogle Workspaceの新機能や改善を追いかけて、日々の業務効率化に役立つ情報を皆様にお届けしてまいります。
それでは、新たなログイン体験をぜひ一度、パスキーを使ってみてください。おそらくそれが、これからの新しいログインスタンダードになるかもしれません。
ではまた!