Google WorkspaceのGoogle Groups for Businessにおいて、メッセージアクティビティやグループサイズ、招待、メンバーシップの制限をセキュリティ対策として設けていますが、今回新たにユーザーが持てる直接的・間接的なグループメンバーシップの上限を増やすアップデートが公開されました。
詳細について解説いたします。
更新内容
Google Groupsのメンバーシップに関する制限が変更されました。今回の変更により、直接・間接グループメンバーシップ数の上限が増加しました。
直接グループメンバーシップ数の上限は、2,000から3,000に増加し、直接・間接の合計グループメンバーシップ数の上限は、5,000から7,500に増加しました。
グループのオーナーまたは管理者は、グループメンバーとして1人分と、オーナーまたは管理者としてもう1人分としてカウントされます。グループに入っているグループのメンバーである場合は、間接的なメンバーとしてカウントされます。
これらのメンバーシップ制限の増加により、Google Workspaceのユーザーは、より複雑なグループ構造を持つユーザーも含め、グループの使用を柔軟にスケーリングして管理できるようになります。
管理者は、Google Groupsのポリシーと制限について学ぶためにヘルプセンターを訪問することができます。一方、エンドユーザーには何もアクションが必要ではありません。
このアップデートは、すべてのGoogle Workspaceのお客様が利用できるようになっています。
利用シーン
この新しいメンバーシップ制限は、Google Groupsをビジネスで利用している企業にとって重要な機能です。例えば、複数の部署がある企業では、部署ごとのグループを作成することで、効率的なコミュニケーションや情報の共有が可能になります。
また、大規模な会議やプロジェクトに参加する場合にも、グループメンバーシップが3,000へと増えたことでより多くのメンバーを加えることができ、セキュリティ対策としても安心です。
さらに、グループを複数持っている企業にとっては、ダイレクトとインダイレクトのグループメンバーシップの上限が7,500に増えたことにより、複雑なグループ構造を持つ場合でもスケールアップや管理がしやすくなりました。
リリース日
この機能は全てのGoogle Workspaceのエディションで利用できます。また、本機能は2021年6月7日から利用可能になっています。
まとめ
Google Groupsの新しいメンバーシップ制限がアップデートされたことで、ユーザーがもつ直接および間接的なグループ所属人数の上限が増加しました。
これにより、複雑なグループ構造を持つユーザーがGroupsを使いやすくなり、柔軟な管理が可能になります。End user側には特にアクションは必要ありません。
ソース記事:New membership limits for Google Groups