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Google Meetが「ビューワーモード」をリリース、Web会議がより効率的に

こんにちは。Google Meetが再び進化しました。

今回新たに追加された「ビューワーモード」は、大規模な会議やウェビナーをよりスムーズに進行させる機能です。会議の混乱を防ぎ、参加者の注目を確実にスピーカーや議題へと導くことができます。

この新機能により、一度に1000人までの大会議も、まるで小規模会議のように円滑に進行させることが可能になりました。どのような新機能なのか、その詳細や具体的な利用方法をご紹介します。

更新内容

Google は、Google Meetの利便性を高めるために新たな機能「ビューワーモード」を追加しました。この機能は特に大規模な会議やウェビナーを円滑に運営することを支援します。

ビューワーモードとは、具体的には会議の参加者が音声や映像を共有できない状態を指します。カレンダーの招待状を作成する際に「全員がビューワー」を選択することができます。会議を主導したり、プレゼンテーションを行ったり、モデレーションを担当する参加者は「共同主催者」または「Contributor(発言者)」として指定することができます。

ビューワーの設定は、Google Meetのビデオ通話オプション(歯車アイコン)> ゲストから設定できるようになります。大勢の参加者が発言するタイミングになったら、ホストはビューワーから「コントリビューター(投稿者)」に切り替えることが可能です。

ビューワーモードにいるユーザーでも、Q&A機能や投票機能などのMeetの機能を使用することが可能です。ただし、会議中のチャットや絵文字のリアクションは利用できません。これらの機能はビューワーに対応するためのアップデートが今後予定されています。

それぞれの役割と各機能の利用可否をまとめてみました。

さらに、Google Workspace Enterprise Plusのユーザーは、最大1000人の参加者(うち500人がビューワー)までの会議を実現できます。これは以前の最大参加者数500人から倍増した数字です。もしホストが事前に会議を設定していない場合、500人以上の参加者は自動的にビューワーとして設定されます。

利用シーン

「ビューワーモード」は様々な場面で役立つ機能ですが、特に以下のようなシチュエーションでその真価を発揮します。

大規模ウェビナー

企業のプレゼンテーションや教育セミナー、オンライン講座など、一方向的な情報発信が中心のウェビナーで有効です。特に参加者が多数いる場合、各参加者の音声や映像の共有を制限することで、発表者の話や議題に集中することができます。

オンライン全社会議

社内の大規模な会議や全社員向けの発表などで役立ちます。ビューワーモードを利用すれば、一部の発言者に焦点を当てつつ、他の参加者は静視することができます。必要に応じて、特定の参加者を貢献者に切り替えることも可能です。

オンラインイベント

コンサート、講演会、パネルディスカッションなど、数百人程度が集まる中規模なオンラインイベントでも「ビューワーモード」は有効です。視聴者と演者を明確に区分することで、イベントをスムーズに進行させることができます。

これらのシチュエーションで、「ビューワーモード」を活用すれば、会議の混乱を防ぐだけでなく、参加者全員がより効率的に情報を取り込むことができます。

リリース日・対象ユーザー

本機能は下記のスケジュールで最大15日間かけて展開されます。

Rapid Releaseドメイン2023年6月2日から展開
Scheduled Releaseドメイン(通常はこちら)2023年6月2日から展開

対象となるユーザーは、Google Workspaceの以下のエディションのユーザーとなります。無料のGoogleアカウントは利用できません。

Google Workspace Business Standard
Google Workspace Business Plus
Google Workspace Enterprise Essentials
Google Workspace Enterprise Standard
Google Workspace Enterprise Plus
Google Workspace Education Fundamentals
Google Workspace Education Standard
Google Workspace Teaching & Learning Upgrade
Google Workspace Education Plus

まとめ

今回発表された、Google Meetの「ビューワーモード」は、大規模な会議やウェビナーをスムーズに運営するための強力なツールです。

参加者を「ビューワー」(視聴者)と「コントリビューター」(発言者)に区分することで、会議の混乱を抑え、参加者の注目をスピーカーや議題に集中させることが可能になります。

Google Meetは、これからもユーザーの利便性を追求し、より良いコミュニケーションのための機能を開発し続けていくことでしょう。今後も新機能の情報にご期待ください。

ソース記事:Better control the flow of meetings with viewer mode in Google Meet

最後までお読みいただき、ありがとうございました。