Google Workspaceの一部である「Google Classroom」は、教育現場でのコミュニケーションを支える強力なツールです。
今回追加された新機能「クラス訪問」は、学校のリーダーや支援スタッフが一時的にクラスに参加し、教師の支援や生徒の進捗確認が行えるようになります。
これにより、以前は必要だった「永続的な共同教師の追加」が不要になり、教育現場での働き方を一層スムーズにし、生徒へのサポートをより効果的に行えるようになります。
この記事では、「クラス訪問」の詳細や利用例、リリース日などを詳しく解説します。教育現場のデジタル化が進む中、この新機能がどのように役立つのか、ぜひご一読ください。
更新内容
「クラス訪問」は、Google Classroomの新機能で、特定のユーザーが一時的にクラスにアクセスして、教師のサポートを行ったり、学生のプロフィールを見たり、またアナウンスを投稿したりすることを可能にします。
これまでは、このようなサポートを行うためには、教育リーダーや支援スタッフが「永続的な共同教師」としてクラスに追加される必要がありました。しかし、「クラス訪問」機能の登場により、必要な時だけクラスを訪れることが可能になり、不要な通知やホームページの混雑を避けられるようになります。
対象となるのは学校の校長、学部長、カウンセラー、カリキュラムリーダー、行政助手、コーチ、メンター、IT管理者などの教育リーダーや支援スタッフです。ただし、特権管理者(システム全体の管理者)が誰にこの機能を利用させ、どのクラスに対して許可するかを決定できます。
また、この機能は初期設定ではオフになっており、特権管理者が組織内の個々のユーザーまたはグループに対して「クラス訪問」のアクセス権を設定することが求められます。具体的な設定方法については、Googleの公式ヘルプセンターで詳しいガイド(英語)が提供されています。
この新機能「クラス訪問」が、教育現場でのコミュニケーションやサポートをより効率的に行うための強力なツールとなることは間違いありません。
利用シーン
次に、「クラス訪問」機能がどのような状況で活用されるのか、具体的な利用シーンをいくつかご紹介します。
教育リーダーの支援
校長や学部長が、具体的な教室の様子を把握するために「クラス訪問」を利用します。これにより、教育リーダーは直接教室に入って、授業の進行や生徒の学習状況を確認できます。
カウンセラーやメンターの支援
カウンセラーやメンターが生徒の進捗状況や問題点を確認するために「クラス訪問」を利用します。特定の生徒が苦戦している科目や課題を把握し、適切なアドバイスや支援を提供するために重要です。
代理教師の支援
代理教師が一時的にクラスを担当する場合、授業の進行状況や課題の管理をスムーズに行うために「クラス訪問」を利用します。
IT管理者の支援
IT管理者が技術的な問題を解決するために「クラス訪問」を利用します。具体的には、教師や生徒がGoogle Classroomで遭遇した問題を把握し、迅速に対応するために活用されます。
これらのシチュエーションで、「クラス訪問」機能は教育現場のさまざまな関係者が必要な時に適切な情報を得られる、非常に有用なツールとなります。さらに詳しい利用方法や設定方法はGoogle公式ヘルプセンターにてご確認いただけます。
リリース日・対象ユーザー
本機能は下記のスケジュールで最大15日間かけて展開されます。
Rapid Releaseドメイン | 2023年6月6日から展開 |
Scheduled Releaseドメイン(通常はこちら) | 2023年6月12日から展開 |
対象となるユーザーは、Google Workspaceの以下のエディションのユーザーとなります。無料のGoogleアカウントは利用できません。
Google Workspace for Education Plus
まとめ
以上が、Google Classroomの新機能「クラス訪問」についての解説となります。教育リーダーや支援スタッフが一時的にクラスを訪問し、教師のサポートや生徒の進捗確認ができるこの新機能は、教育現場でのコミュニケーションや支援を大きく進化させるものです。
教育現場のデジタル化が進む現代において、「クラス訪問」は、より効果的で効率的な教育支援を実現するための重要なツールとなるでしょう。今後もGoogle Classroomのアップデート情報にご注目ください。
ソース記事:Visit a class using new option in Google Classroom