Google Meet、セキュリティ強化！「クライアント側暗号化」がチャットメッセージに拡張

Googleが新たに発表したGoogle Meetの新機能は、よりセキュアなオンラインミーティングを実現するためのものです。「クライアント側暗号化」これがそのキーワード。これが適用されれば、会議の中で交わされるチャットメッセージも第三者から保護されます。

更新内容

これまでGoogle Meetでは、クライアント側暗号化が音声や映像に対して適用されていました。しかし今回のアップデートにより、ミーティング中に交わされるチャットメッセージもこれに対応します。

これにより、すべてのチャットメッセージも第三者、それはGoogleであろうとアクセスすることができません。これまで通り、すべてのデータは待機時時や転送中も暗号化されますが、クライアント側暗号化によってユーザー自身が暗号化キーと認証サービスを直接管理できるようになります。

「クライアント側暗号化」とは？

クライアント側暗号化」は、情報が転送される前にユーザーのデバイス（すなわちクライアント）で情報が暗号化されるというコンセプトを指します。クライアント側で暗号化されるので、暗号化されたデータが漏えいしたとしても、その内容は解読することができません。

この新機能は、会議の進行中に機密性の高い情報をチャットで交換する必要があるユーザーにとっては特に有用です。

例えば、企業の役員会議や研究開発チームのミーティングなどで、新たな商談や開発中の製品についての情報を安全に共有することが可能となります。

本機能は下記のスケジュールで最大15日間かけて展開されます。

Rapid Releaseドメイン	2023年5月24から展開
Scheduled Releaseドメイン（通常はこちら）	2023年6月26日から展開

対象となるユーザーは、Google Workspaceの以下の上位エディションのユーザーとなります。無料のGoogleアカウントも利用できません。

Enterprise Plus
Education Standard
Education Plus

Google Meetは、ユーザーがより安全に通信できるように、クライアント側暗号化をチャットメッセージに拡張するという新機能をリリースしました。

これにより、会議中に機密性の高い情報を安全にやり取りすることが可能となります。安全性を重視するユーザーにとって、この新機能は一層の信頼性をGoogle Meetにもたらすことでしょう。