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Google Drive APIが進化!共有ドライブのファイルに有効期限を設定できるようになりました

こんにちは。

Googleドライブの共有オプションでは、共有対象者の有効期限を設定できますが、今回、Google Drive APIを通じても、共有ドライブに保存されているファイルに有効期限を設定できるようになりました。

この新機能によりファイルの権限管理がより一層柔軟になり、ファイルの共有に際してのセキュリティも向上します。これは特に、プロジェクトが終了した後や、一定期間が経過した後に自動的にアクセスを終了させたい場合に便利です。

この記事では、この新機能の詳細と、どのように利用できるかについて説明します。

更新内容

Googleは、Google Drive APIに、共有ドライブに保存されているファイルに有効期限を設定することが可能となる新機能をリリースしました。

具体的には、開発者がAPIを通じてファイルの権限(作成、読み取り、更新、削除))の有効期限を完全に制御することができます。対象のユーザーは、共有ダイアログで有効期限を見ることができますが、編集することはできません​。

APIとは?

API(Application Programming Interface)は、プログラムやソフトウェア間で情報をやり取りするための仕組みです。ソフトウェアと連携できるため、処理の自動化や一括制御が可能になります。

この新機能を利用するための具体的な手順は、Googleの公式開発者ドキュメントに記載されています。HTTPリクエストを用いて、ファイルのIDと許可のIDを指定し、permissions.updateメソッドを使用します​。​​

利用シーン

「Google Drive API」を使用してファイルに有効期限を設定することで、開発者がファイルのアクセス制御をより詳細に行うことが可能になります。

開発者はGoogle Drive APIを用いて、プログラムから直接有効期限を設定・更新・削除することができます。これにより、大量のファイルに対するアクセス権限の管理や、一括での有効期限設定などが可能となり、より効率的なファイル管理を実現できます。

例えば、あるの社員管理システムとGoogle ドライブがAPIにより連携している場合、社員の異動が決まったタイミングで、現在のGoogleドライブの閲覧期限を今回のAPIを使用して移動日に一括設定することで、異動日に自動的に閲覧不可にすることができます。

リリース日

この新機能は、2023年5月24日にリリースされました。既に全ての対象ユーザーが利用できる状態となっております。

対象となるユーザーは、Google Workspaceの以下の上位エディションのユーザーとなります。無料のGoogleアカウントも利用できません。

Business Standard
Business Plus
Enterprise Essentials
Enterprise Essentials Plus
Enterprise Standard
Enterprise Plus
Education Fundamentals
Education Standard
Teaching and Learning Upgrade
Education Plus

まとめ

今回はGoogle ドライブのAPIについての機能追加でしたので、一般的なGoogle Workspaceユーザーはあまり関心がないかもしれません。

しかし、今回の機能追加は、Google Driveをより効果的に利用するための進化であるといえます。開発者がこの新機能を活用することで、エンドユーザーはより緻密なファイル管理と、一定期間のみのアクセス許可を享受できるようになります。

また、企業や教育機関での大量のファイル管理や、一時的なプロジェクトでのファイル共有など、日々の業務における多くのシーンで活用可能です。

ソース記事:Set expirations for files in shared drives using Google Drive API

最後までお読みいただき、ありがとうございました。