こんにちは。
個人でGoogle Workspaceを利用されている方も多いかと思いますが、Googleでは個人の利用者向けに「Google One」という有料サービスを提供しています。
今回は、Google WorkspaceとGoogle Oneの機能や料金の違いについて解説したいと思います。
Google Oneとは?
Google Oneとは、無料のGoogleアカウント(@gmail.com)を有料でアップグレードできるサービスです。Googleドライブの容量追加や、Googleからのサポート、様々な特典が受けられるようになります。主な特徴を以下にまとめました。
Googleドライブの容量が追加できる
無料のGoogleアカウントでは、Gmail、Googleドライブ、Google Photoなどで使用されるストレージ容量を通常15GBまで利用できますが、これを100GB、200GB、2TB、5TB、10TB、20TB、30TBまで拡張することができます。容量に応じて、料金が異なります。
最大5人のユーザーとプランを共有できる
家族などとプランを共有することで、最大5人(自分を入れて6人)まで追加料金無しで拡張されたストレージ容量を利用することができます。6人以下の小さな組織では、Google Workspaceの代わりにGoogle Oneを利用されている方もいらっしゃるかもしれません。
Googleからサポートが受けられる
通常無料のGoogleアカウントにはサポートが付いていません。Google Oneの全てのプランにはGoogleからの特別サポートが付いており、電話・チャット・メールでGoogleの製品やサービスについて質問することができます。
Google Workspaceのプレミアム機能が使える(2TBプラン以上)
2TB以上のプランでは、Google Workspaceのプレミアム機能が利用できるようになりました。現在では、Google Meetの24時間までのビデオ通話(通常は1時間)、タイピングの音や犬の鳴き声を除去するノイズキャンセル、ビデオ通話の録画が提供されています。
Google One向けのGoogle Workspaceのプレミアム機能は、今後Gmailやカレンダーなどにも拡張して提供される予定との事です。
その他の様々な特典がもらえる
その他にも様々な特典が提供されています。2022年8月現在では、Googleフォトの追加編集機能、3ヶ月間のYoutube Premium無料トライアル(通常は月額\1,180)の特典が用意されています。
私も個人的にGoogle Oneを利用していますが、過去にはスマートスピーカーのGoogle Home miniがもらえたり、Google Playクレジットがもらえたりと、なにかと嬉しい特典が提供されました。
Google Workspaceとの違い
Google Oneは、無料のGoogleアカウントを拡張する個人向けサービスの位置付けでしたが、一部のGoogle Workspaceプレミアム機能が提供された事により、個人でのビジネス用途でも使える可能性がでてくるのでしょうか?
ここで改めてGoogle WorkspaceとGoogle Oneの機能比較を行ってみましょう。(料金は税抜価格です)
機能/料金 | Google Workspace Business Starter | Google Workspace Business Standard | Google Workspace Business Plus | 無料のGoogle アカウント | Google One ベーシック 100GB | Google One スタンダード 200GB | Google One プレミアム 2TB |
---|---|---|---|---|---|---|---|
月額料金 | \680 | \1,360 | \2,040 | \0 | \250 | \380 | \1,300 |
年額料金 | \8,160 | \16,320 | \24,480 | \0 | \2,320 | \3,800 | \13,000 |
保存容量 | 30GB | 2TB | 5TB | 15GB | 100GB | 200GB | 2TB |
独自ドメインのメール | ○ | ○ | ○ | × | × | × | × |
Googleからのサポート | ○ | ○ | ○ | × | ○ | ○ | ○ |
Meetの最長時間 | 24時間 | 24時間 | 24時間 | 1時間 | 1時間 | 1時間 | 24時間 |
Meetのノイズキャンセル | × | ○ | ○ | × | × | × | ○ |
Meetの録画 | × | ○ | ○ | × | × | × | ○ |
プランの共有人数 | 1人 | 1人 | 1人 | 1人 | 5人 | 5人 | 5人 |
その他の特典 | なし | なし | なし | なし | あり | あり | あり |
カレンダーの予約スケジュール | × | ○ | ○ | × | × | × | × |
Cloud Search | × | ○ | ○ | × | × | × | × |
こうしてみると、Google Workspace Business Standardと、Google One プレミアム2TBが比較対象になりそうです。Google Oneではプランの共有や年額の割引があることから、独自ドメインのメールは使用せずに、2TBの保存容量だけ数人と共有できればOK、というケースであれば、Google WorkspaceではなくGoogle Oneでの選択肢もありそうです。
とはいえ、カレンダーの予約スケジュールやCloud Searchなど、Google Workspaceでしか使えない機能もまだまだありますので、現段階ではGoogle Oneは個人向けのサービスといえるでしょう。
独自ドメインでのメール利用も視野に入れ、ビジネスでGoogleサービスを活用するなら、Google Workspaceを利用されたほうがベストかと思います。