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使い方いろいろ!Googleドキュメントの新機能「変数チップ」を使ってみた

こんにちは。

以前Googleドキュメントの新機能のニュースで紹介した、「変数チップ」機能について、私の環境でも利用可能になりましたので、実際に使ってみました。

業務効率化の新たな武器!Googleドキュメントの「変数チップ」で手間を削減 こんにちは。 みなさんは請求書や契約書、どうやって作っていますか? 前に作ったものをコピーして作って「クライアント名や金額...

変数チップは、ドキュメント内に何度も記載するワードや、契約書の宛名など一部のワードのみが異なる文書を複数作成する場合に便利な機能です。

今回はシンプルな「領収書」を例に、使い方をご紹介いたします。

まずはドキュメントを作成してみよう

まずはGoogleドキュメントで領収書を作成してみました。この時点ではまだ変数機能は使用しません。通常通り作成します。

※日付などが無いので本当の領収書としては不備がありますが、今回は変数チップの使い方の解説用ですのでご容赦ください。

このドキュメントは、領収書のフォーマットとして利用することにしましょう。

この内容であれば、以下の「宛名」「金額」「但し書き」の部分が、取引によって変わる部分になります。

これまでは、このドキュメントをコピーして、上記部分を書き換えて作成していたと思います。

しかし、その方法だと、誤って赤枠以外の部分を削除したりして、フォーマットのレイアウトを壊してしまう可能性があります。印刷して気がついたら「様」や「円」が消えていた、なんてことはよくあるケースです。

また、同じワードが複数出現するドキュメントであれば、修正忘れというケースもあるでしょう。

そこで「変数チップ」の登場です。

「変数」を登録しよう

毎回変更する部分を「変数」にすることで、トラブルなく簡単に変更することができます。では早速、上記の赤枠部分を変数にしてみましょう。

メニューの「ツール > 変数」を選択します。

右に変数パネルが表示されますので、「新しい変数」を選択します。

「変数の作成」ウィンドウが表示されますので、変数の名前を入力します。1つ目の変数として「宛名」という名前にしましょう。

新しい変数「宛名」が登録されました。この調子で「金額」「但し書き」という変数も作っていきます。

3つの変数が登録できました。

変数を埋め込もう

続いて、登録した変数をドキュメント内に埋め込んでいきます。まずは「宛名」です。

今のドキュメント上の宛名は削除して、埋め込む部分にカーソルをあわせます。変数パネルの「宛名」変数の「挿入」ボタンを押します。

そうすると、青い枠に囲まれた「宛名」という変数が挿入されます。

この調子で、「金額」と「但し書き」の変数も埋め込んで行きましょう。すべて埋め込むとこんな感じになると思います。

なお、変数を挿入したい部分で「半角の@入力 > 変数 > [変数名]」を指定することでも挿入可能です。

控えのページを作る

今回の例では、この領収書の控えのページも作成してみます。正本のページをコピーして、次のページに貼り付けます。この時、変数の埋め込みもコピーされます。

変数に値を入力する

これで準備完了です。実際に変数に値を入れてみましょう。

変数パネルの「宛名」欄の赤枠部分「値なし」の部分をクリックすると、対応する変数の一つが入力状態になります。おそらく、最初に出現する変数が入力状態になるものと思われます。

この状態で宛名を入力し、Enterキーを押すと入力完了です。すると、控えの方も同じ値で自動入力されます。これはラクです!

同じ要領で、金額と但し書きも入力してみましょう。

これで入力は完了です!

「変数チップ」を使った感想

実際に「変数チップ」を使ってみて、とても安全・確実にドキュメントを作成できる機能だと感じました。

冒頭で述べたように、操作ミスでレイアウトを崩す心配も無く、同じ値の修正漏れも防ぐことができます。

1点気になる点としては、変数の値の修正はドキュメント上で入力するのではなく、右の変数パネル側で入力できれば良いと思いました。

つまり、全くドキュメントに触れること無く修正できるので、誤ってレイアウトを崩してしまう可能性がより低くなります。

ともあれ変数チップは、同じフォーマットでいくつもドキュメントを作成するケースや、同じワードが頻出するケースで大活躍しますので、みなさんもぜひ使ってみてくださいね。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。