こんにちは。
Google Workspaceには数多くのプランがあります。今回は本サイトではご紹介しきれていないプランも含めて、その概要や特徴についてご紹介いたします。
Google Workspaceのプラン体系
現在、新規で申し込めるGoogle Workspaceのプランは以下のとおりです。旧G Suiteプランを継続利用中の方もいらっしゃると思いますが、現在は申込みできなくなっています。
Google Workspaceには大きく分けて「Business」「Education」「Enterprice」の3種類のエディション系列と、Gmail機能を除いた「Essentials Starter」、個人向けの「Individual」、非営利団体向けの「Nonprofits」プランがあります。
それぞれプランの概要を見ていきましょう。
Businessエディション
Businessエディションは、主に一般企業向けのプランです。費用と機能のバランスが優れており、中小規模の企業をカバーする他、個人事業主やフリーランスの方にも適しています。
Business Starter
Business Starterは、Google Workspaceのプランの中で最も低コストに位置するプランです。30GBの最低限の容量とGoogle Workspaceの基本機能が付帯しています。Googleドライブで大容量のファイルを利用しなければ、本プランでGoogle Workspaceのパフォーマンスを十分に体感できるでしょう。
Business Standard
Business Standardでは、容量が2TBに増え、ビデオ会議(Meet)の録画、ノイズキャンセル、挙手といった機能が利用できるようになります。また、店舗の来店予約や、オンライン相談会の窓口など、顧客がWebから予約受付できるようになる「予約スケジュール」機能も利用できます。その他にも、基本機能「+α」の機能が追加されており、これらに魅力を感じる方はBusiness Standardが適しているでしょう。
Business Plus
Business Plusでは、容量は5TBに増え、ユーザーのメールやチャット、ドキュメントの記録を保持・検索できる「Valut」機能が追加されます。ユーザーが削除した情報も検索できるため、企業の内部監査などに役立ちます。コンプライアンス意識のより高い組織に向いているプランです。
Enterpriseエディション
Enterpriseエディションは、Business系プランの最大300人のユーザー上限が解除された、大規模組織に適したエディションです。
Enterprise Starter
Enterprise Starterは、容量1TBのBusiness Standard相当のプランです。Business Standardプランで、ユーザー数上限に該当する組織に適しているでしょう。
Enterprise Standard
Enterprise Standardでは、容量は5TBに増え、Valut機能、Googleドライブのデータ損失防止(DLP)機能、詳細なアクセス制限をかけることができるコンテキストアウェア アクセス機能など、セキュリティ強化する関連機能が追加されています。また、このプランから、Googleに問い合わせることで容量を5TBから更に追加することもできます。
Enterprise Plus
Enterprise Plusは、Google Workspaceの最上位のプランです。Google Workspace全ての機能が利用できます。また、高度なプログラミングを行うこと無く、Webアプリケーションを作成できる「App Sheet」が付帯しています。
Enterprise Essentials
Enterprise Essentialsは、Enterprise Starterから、Gmail機能を省いたプランです。メールシステムは自社や他社で利用していて、メール以外のGoogle Workspaceの機能を利用したい大規模組織に最適のプランになっています。
Educationエディション
Educationエディションは、学校など教育機関向けのプランです。Google Workspaceの基本機能に加え、オンライン授業や生徒の管理などで利用できる、Classroomやアサインメントといった機能が追加されています。ベースとなるEducation Fundamentalsは無料で利用できますが、Googleの審査があります。
Education Fundamentals
Education Fundamentalsは、Educationエディションのベースとなる無料のプランです。Classroomやアサイメントの教育機関向けの機能が追加されています。容量は全ユーザー合計で100TBまで利用できます。
Classroomは、Web上の掲示板のようなもので、教師と生徒とでコミュニケーションを行うことができます。アサインメントとは、生徒ごとの課題の管理を行う機能です、提出物の管理や採点を行うことができます。
Education Standard
Education Standardは、Education Fundamentalsに加えて、コンテキストアウェア アクセスやモバイルデバイス管理など、高度な管理・分析機能が追加されています。このプランから追加料金がかかります。
Education Teaching and Learning Upgrade
Education Teaching and Learning Upgradeは、Education Fundamentalsまたは、Education Standardをアップグレードするアドオンプランです。Google Meetでのブレイクアウト セッションや出席状況、Q&A、アンケート、ノイズキャンセルなどのオンライン授業を強化する機能、提出物のオリジナル性(他人の回答を写していないか)をチェックする機能などが追加されています。また、全体容量の100TBに加えて、1ユーザーあたり100GBの容量が追加されます。
Education Plus
Education Plusは、Educationエディションの最上位プランです。すべての機能に加え、1ユーザーあたり20GBの容量が追加されています。また、ノーコードでWebアプリケーションが作成できるAppSheetが付帯していたり、迅速な回答がもらえるサポートの強化といった点が特徴です。
その他
Essentials Starter
Essentials Starterは、Business Starterから、Gmail機能を除いたプランで容量は15GBまでの制限があります。Enterprise Essentialsと同様に、メール以外の機能でGoogle Workspaceを利用したい組織に適しています。Essentials Starterは無料で利用できます。
Individual
Individualは個人向けのGoogle Workspaceのプランです。個人事業主やフリーランスなどひとりビジネスでの利用に適しています。ただし、メールは「xxxx@gmail.com」となり、独自ドメインのメールが利用できません。Google Workspace登録時の「ドメイン所有権の証明」や「メール向けのDNS設定」が不要なため、導入が簡単というメリットがあります。
Nonprofits
Nonprofitsは、NPOなど非営利団体向けのプランです。無料で利用できますが、申込みにはGoogleの審査があります。容量は30GBで、Business Starterと同等の機能が利用できます。Business Standard、Business Plus、Enterprise エディション相当にアップグレードしたい場合は、70%~75%の割引が適用されます。
まとめ
ご覧のように、Google Workspaceには数多くのプランがあります。特にEducation Fundamentals、Essentials Starter、Nonprofitsは無料で利用できますので、まずはご自身の組織がこれらのプランに該当しないか確認しておきましょう。
各エディションの詳細な比較は、こちらのページをご覧ください。
→ Businessエディション・Enterpriseエディションの比較
以上、Google Workspaceの各プランの概要と特徴をご紹介しました。