導入・設定ガイド

FC2ドメインでGoogle Workspaceを利用する方法

目次
  1. 設定の流れのおさらい
  2. 設定前に確認すること
  3. FC2ドメインのDNSレコード設定画面を開く
  4. TXTレコードでドメインの所有権を確認する
  5. MXレコードを1件設定してGmailを有効にする
  6. 1. 切り替えるホスト名の旧MXレコードを整理する
  7. 2. Google Workspace向けのMXレコードを入力して保存する
  8. 3. Gmailを有効にして受信を確認する
  9. 設定できない・メールが届かない場合
  10. SPF・DKIMもあわせて設定しよう
  11. まとめ

FC2ドメインで取得済みのドメインをGoogle Workspaceで使うには、ドメインの所有権を確認する「TXTレコードの追加」と、メールの受信先をGoogleに切り替える「MXレコードの設定」が必要です。FC2ドメインでは、DNSの種類を「代行DNS」にしたうえで、管理画面の「DNSレコードの設定」から登録します。

JPドメインなど、この方法では設定できないケースもあります。作業の前に「設定前に確認すること」で、お使いのドメインが対象かどうかを確認してください。

FC2ドメインの新規登録について(2026年9月確認)

2026年9月に当サイトからFC2ドメインのサポートへ問い合わせたところ、現在はドメインの新規登録を停止しているとの回答でした。停止の理由や再開時期は確認できていません。最新の状況はFC2ドメインの公式サイトでご確認ください。

本記事は、すでにFC2ドメインで取得済みのドメインをGoogle Workspaceで使うための設定手順です。これからドメインを取得する方は、ドメイン事業者6社の比較記事を参考に取得先を選んでください。

なお、お名前.com、ムームードメイン、Xserverドメイン(旧エックスドメイン)での設定については、こちらの記事をご覧ください。

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この記事でわかること
  • FC2ドメインの管理画面で設定できるドメインの条件(代行DNS・外部DNS・FC2サービス併用・JPドメイン・かんたん変換サービス)
  • 「DNSレコードの設定」でTXTレコードを登録し、ドメインの所有権を確認する手順
  • MXレコード(smtp.google.com・優先度1)を1件登録し、Gmailを有効にして受信を確認する手順

設定の流れのおさらい

いつものように、Google Workspace登録後の設定の流れのおさらいをしておきましょう。まだGoogle Workspaceに登録していない方は、こちらのリンクより登録してください。

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本記事では、ドメインのDNS設定に関わる「ドメイン所有権の証明」と「メールのDNS設定」について解説します。

Google Workspaceの利用開始手順。Google Workspace登録、ドメイン所有権の証明、ユーザー追加、メールのDNS設定の順に進み、本記事では「ドメイン所有権の証明」と「メールのDNS設定」を扱う

「DNSレコードとは何か」を先に押さえておきたい方は、Google Workspace担当者のためのDNS講座もあわせてご覧ください。本記事で登録する「TXTレコード」「MXレコード」の役割がつかめます。

設定前に確認すること

FC2ドメインの「DNSの種類」には、「FC2サービスで利用」(初期設定)、「代行DNS」、「独自のDNS」の3種類があります。本記事の手順でTXT・MXを登録できるのは、DNSの種類が「代行DNS」のドメインです(FC2ドメイン公式マニュアル「DNSの設定」)。

お使いのドメインの状態に合わせて、次のように進めてください。

ドメインの状態進め方
DNSの種類が「代行DNS」本記事の手順で、FC2ドメインの「DNSレコードの設定」からTXT・MXを登録する
DNSの種類が「FC2サービスで利用」(初期設定)で、FC2ブログやFC2ショッピングカートなどのFC2サービスでは使っていないDNSの種類を「代行DNS」に変更してから、本記事の手順で登録する
FC2ブログやFC2ショッピングカートなどのFC2サービスで利用中DNSの種類を切り替える前に、Webサイトやメールへの影響をFC2ドメインへ確認する(本記事では解説しません)
DNSの種類が「独自のDNS」(外部のネームサーバーを利用)FC2側の切り替えは不要。実際にDNSを管理しているサービスの画面でTXT・MXを登録する
汎用JP・属性JPドメイン(.jp、.co.jpなど)FC2公式ヘルプでは、DNSレコード設定に対応していないと案内されている。外部のDNSを利用できるかなど、設定方法をFC2ドメインへ確認する
かんたん変換サービスのドメイン本記事の手順の対象外。FC2公式ヘルプでは、DNS設定に対応しておらず、FC2のサービス内でのみ利用できると案内されている

JPドメインとかんたん変換サービスの制限は、FC2公式ヘルプのFC2ドメインのQ&A(DNSレコードの設定)とかんたん変換サービスに関するQ&Aで案内されています。これはFC2ドメインのDNS機能の制限であり、JPドメインそのものがGoogle Workspaceで使えないという意味ではありません。

FC2サービス側の設定で、登録したレコードがリセットされることがあります

FC2公式マニュアルによると、FC2のサービス側で独自ドメインを使う設定を行うと、DNSの種類が自動的に「FC2サービスで利用」に切り替わり、手動で行ったDNS設定はリセットされます。Google Workspace向けに登録したTXT・MXレコードも消えてしまうため、設定後に同じドメインをFC2のサービスで使う予定がある場合は、事前にFC2ドメインへご確認ください。

FC2ドメインのDNSレコード設定画面を開く

本記事のスクリーンショットと、本文中の画面上の表記(メニュー名・ボタン名・入力欄の名前)は、2022年6月に撮影したFC2ドメイン管理画面のものです。現在の画面とは表示が異なる場合があります。設定値は、Google・FC2ドメインの公式ヘルプ(2026年9月確認)に合わせて更新しています。画面の最新の操作方法は、FC2ドメイン公式マニュアル「DNSの設定」もあわせてご確認ください。

FC2IDでログインした状態で、FC2ドメイン(https://domain.fc2.com/)の管理画面を開きます。

画面上部の「現在選択中ドメイン」が、Google Workspaceで使うドメインになっていることを確認します。違う場合は「管理ドメイン切り替え」から切り替えておいてください。

DNSの種類が「代行DNS」になっていない場合は、左メニューの「DNSの設定」を開き、「DNSの種類」を「代行DNS」に変更します。「設定前に確認すること」で、変更してよいドメインかどうかを必ず確認してから操作してください。

2022年6月撮影のFC2ドメイン管理画面「DNSの設定」。左メニューの「DNSの設定」を開き、「DNSの種類」で「代行DNS」を選ぶ。画面には「FC2サービスで使用」「代行DNS」「独自のDNS」の説明が表示されている

「代行DNS」になっていれば、左メニューの「DNSレコードの設定」を選択することで、DNSレコードの設定画面に行くことができます。

2022年6月撮影のFC2ドメイン管理画面「DNSレコードの設定」。左メニューの「DNSレコードの設定」を開くと、ホスト名・レコードタイプ・IPアドレス・優先度の入力行が並んでいる

入力欄は「ホスト名(Hostname)」「レコードタイプ(Record Type)」「IPアドレス(Address)」「優先度(MX Pref)」です。「IPアドレス」という欄名ですが、TXTレコードでは確認用の文字列、MXレコードではメールサーバー名を入力する欄として使います。

すでに登録されている行(Webサイト用のAレコードなど)は変更・削除せず、空いている行に追加してください。

TXTレコードでドメインの所有権を確認する

それではドメイン所有権の証明を行いましょう。Google管理コンソールで「アカウント」→「ドメイン」→「ドメインの管理」を開き、対象ドメインの所有権の確認を進めます。表示された google-site-verification= で始まる「TXT値」をコピーしておいてください。TXT値の取得方法は、こちらの記事で詳しく解説しています。

【2026年版】Google Workspaceのドメイン設定・所有権の証明をわかりやすく解説

TXT値をコピーしたら、FC2の「DNSレコードの設定」の空いている行に、次の内容を入力します。

項目入力内容
ホスト名空欄(※1)
レコードタイプTXT
IPアドレスGoogle管理コンソールでコピーしたTXT値
優先度入力しない

※1)FC2公式ヘルプによると、ホスト名を空欄にすると自動的に「@」が入る仕様で、Googleの所有権確認は問題なく行えると案内されています。保存後の一覧でホスト名が「@」と表示されていても問題ありません。abc.example.comなどのサブドメインでGoogle Workspaceを登録した場合は、ホスト名にサブドメイン部分(abc)を入力してください。

2022年6月撮影の「DNSレコードの設定」画面。空いている行のホスト名を空欄のまま、レコードタイプに「TXT」、IPアドレス欄にGoogleの確認用文字列を入力して「送信」を押す

「送信」ボタンを押して保存したら、Google管理コンソールに戻り、所有権の確認を実行します。確認が成功すれば、この手順は完了です。すでにドメインの所有権確認が済んでいる場合、この作業は不要です。

確認に失敗する場合は、TXT値に欠けや余分な空白がないか見直してください。FC2ドメインの公式マニュアルでは、DNS情報の反映に最大72時間かかる場合があると案内されています。

引き続き、Google Workspaceの管理画面でユーザーの追加を行ってください。

MXレコードを1件設定してGmailを有効にする

それでは、メールのDNS設定を行っていきましょう。

すでにこのドメインで別のメールサービスを使っている場合は、MXレコードを変更した時点から、新しく届くメールの配信先がGoogle Workspaceに切り替わります。Google Workspace側に必要なユーザーが登録されているかご確認ください。また、メール利用者への切り替え時期の周知や、過去メールの移行方法も事前に決めておきましょう。移行全体の段取りはレンタルサーバーからGoogle Workspaceへ移行する方法(メール編)で解説しています。

以前は「ASPMX.L.GOOGLE.COM」をはじめとする5件のMXレコードを登録する方式でしたが、現在は「smtp.google.com」1件のみを登録する方式がGoogleの推奨です(Google公式ヘルプ・2026年9月確認)。旧方式の5レコード構成も引き続きサポートされているため、すでに5件構成でGoogle Workspaceのメールが正常に届いている場合は、この章のMXレコードの変更は必要ありません。

メールのDNS設定は、次の順に進めます。

  1. 切り替えるホスト名の旧MXレコードを整理する(ある場合のみ)
  2. Google Workspace向けのMXレコードを入力して保存する
  3. Gmailを有効にし、外部からの受信を確認する

1. 切り替えるホスト名の旧MXレコードを整理する

「DNSレコードの設定」の一覧で、レコードタイプが「MX」の行を確認します。今回Google Workspaceに切り替えるホスト名(ドメイン直下なら「@」、abc.example.comなら「abc」)に、これまで使っていたメールサービス向けのMXレコードがある場合は、Google Workspace向けのMXレコードを保存する前に削除します。Google公式ヘルプでも、古いMXレコードを残しておくとメールが正しく機能しない場合があるとして、ほかのMXレコードは削除するよう案内されています。

切り替えるホスト名にMXレコードがなければ、この作業は不要です。

削除するのは、切り替えるホスト名の旧MXレコードだけです

同じ画面にある別のホスト名のMXレコード(たとえば、abc.example.comだけを切り替える場合のドメイン直下「@」のMXレコード)は削除しないでください。Webサイト用のAレコードや、所有権の確認に使ったTXTレコードなど、MX以外のレコードも削除しません。

2. Google Workspace向けのMXレコードを入力して保存する

「DNSレコードの設定」の空いている行に、次のMXレコードを1件入力します。

項目入力内容
ホスト名空欄(※2)
レコードタイプMX
IPアドレスsmtp.google.com
優先度1

※2)TXTレコードと同じく、空欄のまま保存すると「@」として扱われます。サブドメイン付きでGoogle Workspaceを登録した場合は、サブドメイン部分(abc.example.comであればabc)を入力してください。

Google Workspace管理画面のセットアップ手順に別のMXレコードが表示されている場合は、上の表ではなく、その表示どおりに入力してください。

入力できたら「送信」ボタンを押して保存します。2022年6月時点の画面では、空いている行が足りない場合、一度「送信」で保存すると新しい入力行が追加されました。

保存後の一覧で、切り替えるホスト名のMXレコードがGoogle Workspace向けの設定だけになっていることを確認します。本記事の1件方式なら、smtp.google.com・優先度1の1件です。

3. Gmailを有効にして受信を確認する

MXレコードを保存したら、Google管理コンソールの「アカウント」→「ドメイン」→「ドメインの管理」を開き、対象ドメインの「Gmailを有効にする」から画面の案内に従います(Google公式ヘルプの手順です。画面が異なる場合は、現在の管理コンソールの表示に従ってください)。

設定が反映されたら、外部のメールアドレスからGoogle Workspaceのアドレス宛てにメールを送り、Gmailで受信できることを確認しましょう。Google公式ヘルプでは、新しいMXレコードが認識されるまで最長72時間ほどかかることがあると案内されています。

設定できない・メールが届かない場合

うまくいかない場合は、次の点を確認してください。

  • 「DNSレコードの設定」で登録できない:DNSの種類が「代行DNS」になっているか確認します。汎用JP・属性JPドメインと、かんたん変換サービスのドメインは、FC2公式ヘルプでDNSレコード設定に対応していないと案内されています(「設定前に確認すること」参照)。
  • 保存時にエラーが表示される:DNSの反映待ちとは別の問題です。表示されたエラーの内容と入力した値を控え、入力内容を見直しても解消しない場合はFC2ドメインのサポートへご確認ください。
  • 保存できたのに所有権の確認やメールの受信ができない:DNSの反映には時間がかかります(最大72時間)。あわせて、TXT値の欠けがないか、MXの値と優先度がGoogle Workspaceの指定どおりか(本記事の1件方式なら smtp.google.com・優先度1)、切り替えるホスト名に旧メールサービスのMXレコードが残っていないかを見直します。DNSの種類が「独自のDNS」の場合は、FC2の画面に登録しても反映されないため、実際にDNSを管理しているサービスで登録してください。
  • 登録したレコードが消えている:FC2のサービス側で独自ドメインを使う設定を行うと、DNSの種類が「FC2サービスで利用」に戻り、手動で登録したレコードがリセットされます。

SPF・DKIMもあわせて設定しよう

メールの到達率を上げるため、「SPFレコード」と「DKIM」も設定しておくことをおすすめします。設定方法はこちらの記事をご覧ください。

まとめ

以上、FC2ドメインでGoogle Workspaceを導入する場合の設定方法について解説しました。

  • FC2ドメインの管理画面でTXT・MXを登録できるのは、DNSの種類が「代行DNS」のドメイン。外部DNSを使っている場合は、そのDNS管理サービスで登録する
  • FC2のサービスで利用中のドメインは、DNSの種類を切り替える前にFC2ドメインへ影響を確認する。JPドメインとかんたん変換サービスのドメインは、FC2の案内上DNSレコード設定に対応していない
  • TXTレコードを登録したら、Google管理コンソールで所有権の確認を実行する
  • 切り替えるホスト名の旧MXレコードだけを整理してから、MXレコード smtp.google.com(優先度1)を1件登録し、Gmailを有効にして受信を確認する。旧5件構成で正常に届いている場合は変更不要

Google Workspaceをこれから契約する方は、15%OFFクーポン(最初の12ヶ月に適用)を申し込み前に取得しておきましょう。

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