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心地よいコミュニケーションのために!Google Chat新機能、メッセージ報告の使い方

Google Chatのユーザーが不適切なメッセージを報告できるようになりました。

この新機能は、企業内のコミュニケーションをさらに安全で快適なものにします。実際にはどのような場面で活用できるのか、またそれがどういう仕組みなのか、詳しく解説してまいります。

更新内容

今回追加された「メッセージ報告」機能を使えば、ユーザーがチャット内の不適切なメッセージを管理者に通報することができます。

通報を受けた管理者は「セキュリティ調査ツール」を使って、該当メッセージについて詳細な情報を確認し、必要な対応を講じることができます。

メッセージ報告は、1対1のメッセージ、グループメッセージ、スペース内のメッセージに対して有効にすることができ、報告カテゴリー(例えば、ハラスメントや失礼な行為、機密情報の漏えいなど)を管理者が選択できます。

更に、管理者は報告ダイアログボックスの言語をカスタマイズし、報告後の手続きについてユーザーに教育することも可能です。

この新機能は、ウェブ版およびモバイル版のGoogle Chatで利用でき、デフォルトでは無効になっています。有効化は、ドメイン全体または組織単位(OUレベル)で行うことができます。

この機能により、あなたの組織内のチャットの適切な利用を促進し、より安全なコミュニケーション環境を実現します。

利用シーン

「メッセージ報告」機能は、さまざまなシーンで活用できます。具体的な例をいくつか挙げてみましょう。

例えば、ハラスメントや失礼な言葉遣いが含まれるメッセージが送られた場合、その内容を受け取ったユーザーが(相手に知られること無く)上司に報告することができます。

あるいは、誤って送信されたビジネス上の機密情報や、個人情報が含まれるメッセージも、同様に報告することが可能です。これにより、誤った情報の拡散を防止し、組織内の情報セキュリティを保つことができます。

管理者は報告されたメッセージを調査し、対応できるようなります。例えば不適切なメッセージが送られたことを確認した場合、そのメッセージの送信者に対する警告や教育を行ったり、場合によっては一部のユーザーに対するチャットの利用制限なども検討することができます。

また、一度報告された内容は「セキュリティ調査ツール」で詳しく確認することができます。これにより、同じようなメッセージが再度送信されるのを防ぐためのデータ保護ルールを作成することも可能です。

つまり、この新機能は組織内のコミュニケーションを健全に保つだけでなく、個々のユーザーが心地よく働くための環境を整える手助けにもなるのです。これがGoogle Chatの「メッセージ報告」機能が目指す、心地よいコミュニケーションの実現です。

リリース日・対象ユーザー

本機能は下記のスケジュールで最大15日間かけて展開されます。デフォルトでは無効になっており、管理者は管理画面から有効化できます。

Rapid Releaseドメイン2023年5月25日から展開
Scheduled Releaseドメイン(通常はこちら)2023年5月25日から展開

対象となるユーザーは、Google Workspaceの以下の上位エディションのユーザーとなります。無料のGoogleアカウントも利用できません。

Google Workspace Enterprise Plus
Google Workspace Education Standard
Google Workspace Education Plus

まとめ

今回ご紹介したGoogle Chatの新機能「メッセージ報告」は、不適切なメッセージの報告とその対応を管理者に可能にし、組織内での安全で快適なコミュニケーションを促進します。ユーザーが気になるメッセージを報告し、それを管理者が調査して適切な対策を講じることが可能になります。

不適切なメッセージを未然に防ぎ、より健全な組織内コミュニケーションを実現するための一助に、ぜひ活用してみてください。

Google Workspaceはこれからも、皆様のビジネスをより円滑に、より安全にサポートするために、さまざまな新機能を提供していきます。最新情報をぜひお見逃しなく。

ソース記事:Enable your users to report inappropriate messages for review

最後までお読みいただき、ありがとうございました。