Web担佐藤

編集長、GmailでPOP受信ができなくなるって聞いたんですけど…。うちの会社、独自ドメインのメールをGmailで受信してたんです。どうすればいいですか?

編集長

そうなんです。2026年にGmailのPOP受信機能が完全に廃止されます。でも大丈夫、対策はちゃんとあります。むしろこれを機に、メール環境を一段アップグレードするチャンスですよ。

Web担佐藤

チャンスなんですか!? 具体的にどんな対策があるのか教えてください!

2026年、GoogleはGmailのPOP受信機能(他のアカウントのメールを確認)Gmailifyのサポートを段階的に終了すると発表しました。独自ドメインのメールをGmailで一元管理していた方にとっては、早急に対策が必要です。

この記事では、POP受信廃止の影響範囲3つの代替策を比較し、ビジネス利用に最適な移行先を解説します。

GmailのPOP受信が終了|何が変わる?

Googleは2025年末に、GmailのPOP受信機能とGmailifyの段階的な廃止を発表しました。具体的なスケジュールは以下のとおりです。

POP受信廃止のスケジュール

時期内容
2026年 第1四半期新規のPOP受信設定ができなくなる
2026年 後半既存のPOP受信も完全停止。新着メールが届かなくなる

2026年後半以降、POP受信で取り込んでいた独自ドメインのメールは一切届かなくなります。すでに受信済みのメールはGmailに残りますが、新しいメールは受信できなくなるため、何も対策をしなければ業務に大きな支障が出ます。

廃止されるのはどの機能?

廃止の対象となるのは、PC版Gmailの設定にある以下の2つの機能です。

  • 「他のアカウントのメールを確認」(POP3受信):外部メールサーバーからGmailへメールを取り込む機能
  • Gmailify:外部メールアカウントにGmailの迷惑メールフィルタやラベルなどの機能を適用する機能

なお、スマホのGmailアプリで外部アカウントを追加して受信している場合は、今回の廃止の対象外です。また、GmailからPOPで他のメールソフト(OutlookやThunderbirdなど)へ取り込む設定も影響を受けません。

影響を受けるのはこんな人

以下に当てはまる方は、早めの対策が必要です。

  • PC版Gmailの「設定」→「アカウントとインポート」から、独自ドメインのメールをPOP受信している
  • レンタルサーバーの会社メール(info@〇〇.comなど)をGmailで一元管理している
  • Yahoo!メールやOutlook.comなどの外部メールをGmailifyで連携している

POP受信廃止への3つの対策を比較

GmailのPOP受信が使えなくなった後の代替策は、大きく3つあります。それぞれのメリット・デメリットを整理しました。

対策概要メリットデメリット
①メールソフトに戻すOutlookやThunderbirdで直接受信無料で設定変更だけGmailの便利さを失う
②転送設定を使うメールサーバー側で自動転送Gmailで引き続き受信可能送信元アドレスの問題あり
③Google Workspaceへ移行独自ドメインでGmailを正式利用Gmailの全機能をフル活用月額費用がかかる

対策①:OutlookやThunderbirdなどメールソフトに戻す

独自ドメインのメールを、メールソフト(Outlook、Thunderbirdなど)で直接受信する方法です。追加費用はかかりませんが、Gmailの強力な迷惑メールフィルタ、検索機能、ラベル管理をすべて手放すことになります。

「Gmailが便利だからPOP受信で使っていた」という方にとっては、根本的な解決にはなりません。

対策②:メールサーバー側で転送設定をする

レンタルサーバー側で自動転送を設定し、独自ドメイン宛のメールを@gmail.comアドレスに転送する方法です。Gmailの受信トレイで引き続きメールを確認できます。

ただし、この方法にはいくつかの注意点があります。

  • 返信時の送信元が@gmail.comになってしまう(エイリアス設定で回避可能だが設定がやや複雑)
  • 転送元のメールサーバーの迷惑メール判定により、正常なメールが届かないケースがある
  • レンタルサーバーの契約・管理が引き続き必要で、ランニングコストがかかり続ける

応急処置としては有効ですが、長期的なビジネス利用には不安が残る方法です。

対策③:Google Workspaceへ移行する【おすすめ】

Google Workspaceに移行すれば、独自ドメイン(yourname@会社名.com)でGmailの全機能をネイティブに使えるようになります。POP受信の「間借り」ではなく、正式にGmailを自社のメールシステムとして利用できるのです。

Google Workspaceへの移行で得られるメリットは、単にメールが届き続けるだけではありません。

  • 30GBのクラウドストレージ(Business Starterプラン)がユーザーごとに付与
  • Google Meet、Googleカレンダー、Googleドライブなどのビジネスツールがセットで使える
  • 高度な迷惑メールフィルタフィッシング対策が標準搭載
  • 管理コンソールで全社員のアカウントを一括管理できる
  • 99.9%の稼働率保証(SLA)付き

関連記事:メールサーバーとしてGoogle Workspaceを選択する理由

POP受信からGoogle Workspaceへの移行は難しくない

「Google Workspaceへの移行って大変そう…」と思われるかもしれませんが、移行手順は明確で、順を追って進めれば難しくありません。

移行の大まかな流れ

  1. Google Workspaceに申し込む(14日間の無料トライアルあり)
  2. 独自ドメインの所有権を確認する
  3. MXレコードをGoogleに変更する(メールの届け先をGoogleに切り替え)
  4. ユーザーアカウントを作成する
  5. 必要に応じて過去のメールデータを移行する

MXレコードの変更が技術的に不安な方も多いかもしれませんが、レンタルサーバー(Xserver、さくら、ロリポップなど)の管理画面から簡単に変更できます。

詳しい手順は以下の記事で解説しています。

過去のメールはどうなる?

POP受信ですでにGmailに取り込まれたメールは、POP受信が廃止された後もそのままGmailに残ります。過去のメールが消えることはありません。

さらに、Google Workspaceに移行する場合は、Google Workspace管理コンソールの「データの移行」ツールを使って、過去のメールデータをGoogle Workspaceのアカウントに移行することも可能です。

レンタルサーバーの契約はどうする?

メールのためだけにレンタルサーバーを契約していた方は、Google Workspaceへの移行後にサーバー契約を見直すことでコスト削減も可能です。Webサイトのホスティングが不要であれば、レンタルサーバーの契約を解約できます。

関連記事:Google Workspaceを契約すればレンタルサーバーは不要?

Google Workspaceの料金と15%OFFクーポン

Google Workspaceの料金プランは以下のとおりです。

プラン月額料金(1ユーザー)15%OFF適用時(最初の3ヶ月)
Business Starter816円693円
Business Standard1,632円1,387円
Business Plus2,448円2,080円

多くの中小企業にとっては、Business Starterプラン(月額816円/ユーザー)で十分です。メール、カレンダー、ドライブ、Meetなど主要機能がすべて使えます。

例えば社員5人の会社なら、月額4,080円。レンタルサーバーのメール機能だけで月額1,000〜2,000円程度かかっていた方なら、差額はわずかでありながら、得られるメリットは桁違いです。

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POP受信の廃止は「メール環境を見直す好機」

GmailのPOP受信は、本来Google Workspaceの機能であるGmailの便利さを無料で「間借り」できる裏技のような存在でした。独自ドメインのメールをGmailの画面で管理できるのは便利でしたが、以下のような制限もありました。

  • メールの受信に数分〜数十分のタイムラグがある
  • 送信時に「〇〇経由」の表記が付く場合がある
  • メールの到達率やSPF/DKIM認証が不完全になりやすい
  • Googleのサポート対象外のため、トラブル時に自力で対処する必要がある

Google Workspaceに移行すれば、これらの問題はすべて解消されます。メールは即座に届き、送信元も完全に独自ドメイン、DKIM認証も管理コンソールから簡単に設定できます。

関連記事:DKIM認証を設定してGoogle Workspaceのメール到達率を上げよう

まとめ

GmailのPOP受信機能は2026年中に完全廃止されます。対策を先延ばしにすると、ある日突然メールが届かなくなり、業務に支障が出るリスクがあります。

3つの対策のうち、ビジネス利用に最も適しているのはGoogle Workspaceへの移行です。

  • 独自ドメインでGmailの全機能を使える
  • メール以外にもカレンダー・ドライブ・Meetがセットで手に入る
  • 管理コンソールで社員のアカウントを一元管理できる
  • 月額816円/ユーザーから始められる

POP受信の廃止をきっかけに、メール環境をアップグレードしてみてはいかがでしょうか。

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