こんにちは。
Google Workspaceは組織向けのグループウェアという印象が強いため、フリーランスや個人事業主などユーザーが1人の場合はあまりメリットを感じられず、無料のGoogleアカウント(@gmail.com)を利用し続けている方もいらっしゃるのではないでしょうか?
もちろん、Google Workspaceは個人での利用も可能です。今回は個人利用でのGoogle Workspaceの利用方法やメリットについて詳しくご紹介いたします。
それではどうぞ!
個人でGoogle Workspaceを利用する方法
通常、Google Workspaceの申込みは「Googleとの直接契約」か「国内代理店経由」で申込みを行います。
代理店は企業相手のところがほとんどですので、個人でGoogle Workspaceを利用するには、Googleへの直接申し込みでOKです。
こちらのリンクからGoogleへ直接お申し込み可能です。14日間は無料でお試しできます。
→ Google Workspaceお申し込みへ(Googleサイトへ接続します)
なお、Googleと直接契約の場合、支払い方法はクレジットカードのみとなっています。
個人利用に最適なプランを検討しよう
Google Workspaceには様々なプランがありますが、個人で利用する場合は「Business Starter」か「Business Standard」プランで機能的には十分かと思います。容量に不安がある場合は「Business Plus」(5TB)をご検討ください。
なお、個人向けの「Individual」というプランもありますが、独自ドメインのメールが利用できません。Individualプランのメリットなどはこちらの記事で詳しくご紹介しています。
組織で利用する場合との違い
個人利用でも組織(複数ユーザー)利用でも、同じプランであれば機能的な違いはありません。個人でもGoogleからの24時間サポートも付いていますし、SLA(サービス品質保証)も付いてきます。
ただ「利用ユーザーが1人」というだけで、個人利用でもGoogle Workspaceの様々な機能によるメリットは十分に感じられるはずです。
無料のGoogleアカウントとの違い
個人利用なら無料のGoogleアカウント(@gmail.com)でもいいのでは?と思う方もいらっしゃるかも知れません。Google Workspace では以下の点が、無料のGoogleアカウントと大きく違うところです。
独自ドメインのメールが利用できる
Google Workspaceでは独自ドメインのメールが利用できます。独自ドメインは、メールアドレスやホームページのアドレスなど様々な場所に露出する立派な看板です。
下記の記事でも解説しているとおり、ビジネスをする場合はその規模に関わらず、お客様の信頼を得ることはとても大切です。特に、初めての取引やコンペなどでは自分の情報量が少ないため「独自ドメインのメール」というちょっとした事だけでもお客様に良い印象を持たせる事ができるはずです。
1アカウントであれば最低680円です。独自ドメインのメールが利用できるというだけで十分な価値があると私は思います。
Googleのサポートが受けられる
Google Workspaceには、24時間365日の問い合わせサポートが付いています。私も何度も利用していますが、いつも親切・丁寧で、迅速に問題を解決することができています。
無料アカウントであれば自分で解決するしかありません。いざというときのために、いつでもGoogleがサポートしてくれると言うのはとても安心です。

サービス品質保証(SLA)がついている
仕事でメールやドライブ、ドキュメントが利用できないと大変ですよね。
Google Workspaceには、サービス品質保証(SLA)が付いています。これは家電でいうところのメーカー保証みたいなもので、Google Workspaceサービスの正常稼働時間を一定以上の水準で保証しています。
これは保証が受けられるという点以上に、Googleが自社の製品として自信をもってサービス提供している事の表れでもあると考えています。
サービス品質保証(SLA)については、こちらの記事で詳しく解説しています。

個人でGoogle Workspaceを利用するメリット
さて、ここからは個人ビジネスで便利な機能を中心に、個人でGoogle Workspaceを利用するメリットについてご紹介いたします。
1アカウントの料金で複数のメールアドレスを作れる
無料でGoogle Workspaceのメールアドレスを増やす方法 でも紹介しているとおり、Google Workspaceでは、メインのメールアドレスの他に「エイリアス」と呼ばれる別のメールアドレスをいくつも作ることができます。これは無料のGoogleアカウント(@gmail.com)ではできない機能です。
メールアドレスが増えるとその分料金も増えるのではないか?と考える方もいらっしゃるかもしれませんが、そのメールを送受信するユーザーが同じであれば、1アカウント分の料金でいくつでもメールアドレスが作れます。
たとえば、メインのメールアドレス suzuki@example.com だった場合、ホームページに記載するお問い合わせ用のメールアドレスを info@example.com というエイリアスにしておけば、個人用のアドレスとお問い合わせ用のアドレスを別々で管理することができます。
ただ、どちらのアドレスも同じ受信トレイにメールが入ってくるので、これをGmailのフィルタで自動振り分けするようにすれば、より便利に管理することができます。(こちらの方法も今後の記事でご紹介いたします。)
独自ドメインのポートフォリオサイトが作れる
こちらは、現在は無料のGoogleアカウントでも作れますが、フリーランスや個人事業主さんにとって便利な機能のため紹介させていただきます。
特に、デザイナさんやクリエイターさんにとって、自分の作品や経歴などを公開する場としてポートフォリオサイトはとても重要です。更にそのサイトが独自ドメインであることで、自身のブランディングにも役立ち、お客様からさらに信頼を得ることができるでしょう。
Googleサイトを使えば、HTMLの知識がなくても簡単に独自ドメインの高品質なサイトを作る事ができます。
Googleサイトを独自ドメインで利用する方法は、以下の記事で詳しく紹介しています。


Web予約受付機能で顧客の利便性をアップ
Googleカレンダーの「予約スケジュール」機能を使えば、お客様の予約をWebから受付られるようになります。例えば、店舗の来店予約やオンライン説明会の受付など幅広いシーンで利用できるでしょう。
期間や一日の受付人数、休憩時間など予約受付条件を細かく設定することができ、追加料金無しで自分のサイトにオンライン予約受付機能を追加することができます。もちろんGoogleサイトにも追加できます。
予約スケジュール機能について、詳しくはこちらの記事でご紹介しています。


なお、予約スケジュール機能は、Business Standard以上のプランで利用できます。
マーケティングメールを発行できる
先日追加された、Gmailの「マルチ送信」機能を使えば、メルマガのようなマーケティングメールを簡単に配信することができます。登録解除の仕組みもあるため「特定電子メール法」に準じた安全なメールマーケティングが行えます。

お問い合わせやアンケートフォームをサクサク作れる
Googleフォームを使えば、自身のサイトにお問合せフォームを追加したり、お客様向けのアンケートや各種お申込みフォームを簡単に作ることができます。もちろん追加料金はかかりません。
Googleフォームの登録内容は、Google Workspaceに含まれる「Googleスプレッドシート」と連携できるため、アンケートなどの回答を簡単に集計・グラフ化することもできます。
まとめ – 個人でもGoogle Workspaceを使うメリットはたくさんある
この他にも、メールやGoogleドライブのストレージ容量が増えたりと、無料のGoogleアカウントからGoogle Workspaceにすることで多くのメリットがあります。
なにより、個人(1アカウント)利用であれば月たったの680円(Business Starterの場合)です。Google Workspaceには、フリーランスや個人事業主さんにとっても、これ以上の価値は必ずあると私は思います。